grep - パターンにマッチする行を表示する
$ grep [オプション] 検索パターン [ファイルまたはディレクトリ] <ENTER>
grep [OPTIONS] PATTERN [FILE...]
grep [OPTIONS] [-e PATTERN | -f FILE] [FILE...]
オプション | 機能の説明 |
---|---|
-r –recursive ※ ※ |
ディレクトリ以下のファイルに対し、再帰的に検索する |
-R –dereference-recursive |
上と同様だがシンボリックリンクを辿る |
-s –no-messages ※ ※ |
エラーメッセージを抑止する |
-L –files-without-match ※ |
PATTERNに一致しない FILE の名前のみ表示する |
-l –files-with-matches ※ |
PATTERNに一致する FILE の名前のみ表示する |
-i –ignore-case ※ ※ ※ |
大文字と小文字を区別しない |
–help ※ | 使用法を出力して終了します。 |
-V –version ※ |
バージョン情報を表示して終了する |
例1
$ grep -i Root /etc/passwd
$ grep --ignore-case Root /etc/passwd
例2
$ grep -r -s -i -l Root /etc/
$ grep -rsil Root /etc/
例3
$ grep -r -s -i -L Root /etc/
$ grep -rsiL Root /etc/
オプション –help
$ grep --help
使用法: grep [OPTION]... PATTERN [FILE]...
各 FILE 内で PATTERN を検索します。
例: grep -i 'hello world' menu.h main.c
パターンの選択および解釈:
-E, --extended-regexp PATTERN を拡張正規表現とする
-F, --fixed-strings PATTERN を改行で区切られた文字列の組とする
-G, --basic-regexp PATTERN を基本正規表現とする(デフォルト)
-P, --perl-regexp PATTERN を Perl 正規表現とする
-e, --regexp=PATTERN 一致処理に PATTERN を使用する
-f, --file=FILE FILE から PATTERN を取得する
-i, --ignore-case 大文字と小文字を区別しない
-w, --word-regexp 強制的に単語全体で PATTERN の一致処理を行う
-x, --line-regexp 強制的に行全体で PATTERN の一致処理を行う
-z, --null-data データの行末を改行ではなく NULL とする
その他:
-s, --no-messages エラーメッセージを抑止する
-v, --invert-match 一致しない行を選択する
-V, --version バージョン情報を表示して終了する
--help このヘルプを表示して終了する
出力の制御:
-m, --max-count=NUM NUM 行一致後に中断する
-b, --byte-offset 出力行と併せてバイトオフセットを表示する
-n, --line-number 出力行と併せて行番号を表示する
--line-buffered 行ごとに出力を flush する
-H, --with-filename 出力行と併せてファイル名を表示する
-h, --no-filename 出力の先頭にファイル名を付けない
--label=LABEL 標準入力のファイル名の接頭辞として LABEL を使用する
-o, --only-matching 行の中で PATTERN に一致した部分のみ表示する
-q, --quiet, --silent 通常出力を全て抑止する
--binary-files=TYPE バイナリファイルの形式を TYPE と仮定する
TYPE は 'binary'、'text' または 'without-match'
-a, --text --binary-files=text と等価
-I --binary-files=without-match と等価
-d, --directories=ACTION ディレクトリーの扱い方を指定する
ACTION は 'read'、'recurse' または 'skip'
-D, --devices=ACTION デバイス、FIFO およびソケットの扱い方を指定する
ACTION は `read' または `skip'
-r, --recursive --directories=recurse と等価
-R, --dereference-recursive 上と同様だがシンボリックリンクを辿る
--include=FILE_PATTERN FILE_PATTERN に一致したファイルのみ検索する
--exclude=FILE_PATTERN FILE_PATTERN 一致したファイル・ディレクトリーをスキップする
--exclude-from=FILE FILE から読み込んだファイル名のパターンに一致するファイルをスキップする
--exclude-dir=PATTERN PATTERN に一致したディレクトリーをスキップする
-L, --files-without-match PATTERN に一致しない FILE の名前のみ表示する
-l, --files-with-matches PATTERN に一致する FILE の名前のみ表示する
-c, --count FILE ごとに一致した行数のみ表示する
-T, --initial-tab タブを使用して整列する (必要な場合)
-Z, --null FILE の名前を表示した後に値が 0 のバイトを出力する
前後の表示に関する制御:
-B, --before-context=NUM 一致した前の NUM 行を表示する
-A, --after-context=NUM 一致した後の NUM 行を表示する
-C, --context=NUM 一致した前後 NUM 行を表示する
-NUM --context=NUM と等価
--color[=WHEN],
--colour[=WHEN] 一致した文字列をハイライトするための印を使用する。
WHEN は 'always'、'never' または 'auto'
-U, --binary 行末にある CR を削除しない (MSDOS/Windows)
FILE が '-' の場合、標準入力から読み込みます。FILE を指定しない場合、ディレクトリーを再帰的に
処理する場合は '.'、それ以外は '-' となります。FILE を1個だけ指定した場合は -h も有効になります。
終了コードは、行が選択された場合は 0、それ以外は 1 です。エラーが発生して -q を指定していない
場合の終了コードは 2 になります。
バグを発見したら <bug-grep@gnu.org> に報告して下さい。
翻訳に関するバグは<translation-team-ja@lists.sourceforge.net>に報告してください。
GNU grep のホームページ: <http://www.gnu.org/software/grep/>
GNU ソフトウェアを使用する際の一般的なヘルプ: <http://www.gnu.org/gethelp/>
オプション –version
$ grep -V
$ grep --version
grep (GNU grep) 3.1
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ライセンス GPLv3+: GNU GPL version 3 or later <http://gnu.org/licenses/gpl.html>.
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作者 Mike Haertel および その他の方々は <http://git.sv.gnu.org/cgit/grep.git/tree/AUTHORS> を参照してください。